弑逆【シイギャク】とは ーマギ -The Labyrinth of Magic-

 

 今回も漫画、アニメ、ラノベに登場する言葉を解説していきます。

 

 今回紹介するのは、「弑逆【シイギャク】」です。

 

「しかし、あの女帝を弑逆したのだぞ?それこそ簒奪ではないのか……?」

 

 これは、少年サンデー『マギ』26巻に登場する煌帝国の家臣のセリフです。

 

 自分が正当な皇帝の後継者だとする白龍の話をうけ、新皇帝について家臣達が話すシーンでこのセリフは登場します。

 

 弑逆(シイギャク)とは、弑逆(シギャク)の慣用読みです。

 

大辞泉によると「弑逆」とは、

 :臣下・子など目下の者が、主君や親などを殺すこと。

                       とあります。

 

 大辞泉では例として、「光秀が信長を弑逆した本能寺の変」を挙げています。家臣が主君を殺した代表例です。

 

 今回の弑逆にあたる行為とは、白龍が玉艶を殺したことをいいます。玉艶は白龍の実母であり、白龍が玉艶を殺した時には三代目の皇帝でもありました。よって白龍の親でもあり、主君でもあったわけです。弑逆という言葉がぴったり当てはまります。

 

 煌帝国の家臣達は、そんな事件を犯した白龍が新しい皇帝として正しいのかどうかを話しているのですね。

 

 また、「面映い」という言葉自体には、マイナスな意味はなく、どちらかといえば嬉しい気持ちが含まれています。

 

 今回はここまで、ではまた次回ー!

 

ー本日のラクガキー

 今回は珍しく、本文と関係のある落書きを一つ置かせていただきます。

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『マギ』(アニメ)より練白龍

 シンドリアを後にする姿が印象的な、アニメ2期6話「優しい人」のワンシーンです。まだ幼さと優しさのある笑顔が、今となっては悲しいですね。